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炎がある写真、炎がない写真の違い

解説

2枚の写真から感じたことを記します。
リースキャンドルを作られる方を始め、キャンドルづくりの着色時やキャンドルの写真を撮られる際に、本来の目的に併せてお役立て下さい。

撮影環境
11月上旬、13時〜14時、晴天、北側のハイサイドライトからの採光のみで撮影
(人工灯、レフバン未使用)

燃焼していない写真

燃焼していない写真
リースやキャンドル本来の個性が相対的に理解でき、そのものの色彩、質感、ディティールなどの説明描写が的確に伝わりやすい。
本来の使用(制作)目的である炎の存在がないため、点火した時の疑問や、または炎への純粋な要求が残りやすい。

燃焼している写真

燃焼している写真
中央にある炎の明るさがキャンドルに内在し、キャンドル本体からリース素材上部にかけて、オレンジ色のフィルターが掛かった。
炎のある状態では、撮影者の点火の行為や炎の「語りかけ」が加わり、画に動的な要素や新たな空間感が生まれる。
画の目線が炎を起点として狭い範囲に集約され、求心的な心情に向かいやすい。

結論

キャンドルは、他の色彩やトーンに着色した場合も、炎のオレンジ色のフィルターはかかるため、キャンドル独自の色彩は単独で決めず、炎を点火した新たな色彩、表情(や模様)を想像したうえで、キャンドルの色彩を選ばれたい。
リースの素材も炎(オレンジ色)の反対色〜補色(青系)はなるべく避け、点火後にリース素材が濁色になることを避ける。もし補色を使用されたい場合は、トーンを強める(高彩度)か、分量を減らす(アクセントカラーとして使用する)など意識的に変化を加えたい。

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