それぞれ、芯(木綿100%)の太さだけを変えたキャンドルで、炎の様子を観察します。写真に向かって、右方向へ行くほど、太い芯を使用しています。キャンドルの直径と材料(パラフィンと染料のみ)は全て共通です。
火を灯して15分程※1経過した時の様子です。
※1
キャンドルは点火して15分程経過するとそのキャンドルの持つ本来の大きさになりますが、時間の経過と共に炎の様子は変化していきます。それは、炎の熱によって出来るロウ溜まりのロウの量やキャンドルのデザイン※によって大きく左右されます。※デザインとは、特に断面の直径を指し、直径が狭く変則的であるほど炎が不安定になる傾向があります。
室内を消灯して、キャンドルの様子を観察します。
芯の太さ選びは、炎の大きさを決定づけ、それに応じてキャンドル自体にあらゆる影響を与えます。炎の大きさが違えば、燃焼時間や灯し方の注意点も変わり、逆に演出空間や灯すTPOに応じて調整が可能になります。
キャンドル作りでは、そのTPOを念頭に、デザイン(主に直径)や材料(添加剤/色素の種類、ワックスの添加剤の量)によって芯の太さを最終的に決定しますが、芯選びで炎の大きさに納得が得られない場合は、再びワックスブレンド率による調整などワックス材料に立ち返って、試作を繰り返すことが大切になります。
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