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キャンドルの火

解説

キャンドルに欠かせないものが火の存在です。 火は紙や木はもちろん、鉄やアルミニウム、そしてダイヤモンドでさえ燃やす事が可能です。
逆に燃やせない物とはなんでしょう。答えはすでに燃やしてしまった灰です。
こんな風に、ここでは知っていそうで、意外と知らない火について科学的にご説明します。

キャンドルの火の温度

キャンドルの火の図

プロパンガス、ライターに使われているブタン、そしてキャンドルの蝋(高級エステル)等、火は燃やす素材に関係なく、温度はあまり変化しません。
どれも(理想的に燃やしたとして)2200〜2300℃と、範囲の狭い高い温度になります。
しかしキャンドルの炎の場合は、熱が周りに奪われたり放出(ふく射熱)するため、写真(上)のように温度が下がり、また温度の差も大きくなります。

キャンドルの燃焼サイクル

キャンドルの火の図

キャンドルにおける燃焼のサイクルを、イラストで説明します。

  1. 火の熱によってキャンドルの上面が溶け、毛細管現象で芯へと吸い上げられます。
  2. 吸い上げられたロウはさらに過熱され、燃料ガスへと変わります。
  3. 燃料ガスは火に向かって拡散します。
  4. 拡散して広がった燃料ガスと、空気中の酸素が燃焼反応を起こし、高温を発生させます。
  5. 燃焼反応しなかった燃料ガスが熱分解し、赤い光と熱を発します。
  6. 4. 5. で発生した熱が再びキャンドルを溶かします。

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