About Candle Top > 材料と炎の大きさの実験

木芯の芯切りについて

実験内容

ここでは、木芯の芯切り前後の炎の様子から、芯切りについて考察します。(芯幅を2mm違いで同時テスト)【使用材料】アメリカ製木芯(幅8mm,幅10mm 共に長さ25mm)、大豆ワックス125°F100%、ポリカーボネート製ティーライトカップ、座金【試作方法】ワックスを60℃以下でカップへ注ぎ、凝固後に1度のリモールドで、カップ上面まで注入。凝固時の温度は常温(9月)。

芯切り前の燃焼の様子

《Before》点火1時間15分経過中の燃焼の様子。【撮影時の炎の特徴と予見】「木が燃えている音」がし、また炎の乱れによる変則性で野性的な形状が表れている。この先の燃焼で、炎の形状は、さらに不安定に乱れる可能性があります。

芯切り直後の燃焼の様子

《After》写真「Before」撮影後間もなく、キャンドル専用のウィックトリマーで、木芯の上面を水平に真っ直ぐ切り揃えた直後の様子。 【木芯の芯切り方法の注意】上部の黒い部分は煤が着いて焦げている部分。この黒い上部を少しずつ切り揃えます。平らに綺麗に切るポイントは、一度のカットで、その都度トリマーの刃を芯の直径以上に大きく広げ、芯の断面を一度に切ることが必須です。【撮影時の炎の特徴と予見】2枚の板の隙間が無くなり、「木が燃えている音」が弱くなりました。炎の形状は整い、少しずつ高く成長。ただこの先の燃焼数十分から1時間経過した時点で、写真「Before」のように、木芯の乱れ(=炎の乱れ)が現われると予測。炎の若干の傾きは、小窓からの微風によるもの。

結論

定期的な芯切りは、「するべき」という結論です。キャンプファイヤーや祭事などの屋外で炎を眺めるときは、大きな黒い煤と共に野性的でダイナミックに燃え上がる姿に、その熱さを肌で感じながら、圧倒された無形の変則性に魅了されます。芯切りをしないキャンドルの炎にも、その野性的な魅力を微かに感じます。ただ、室内使用でのキャンドルの炎には、同じ目的で使用することは不釣り合い以上に危険です。焚火や暖炉のように、キャンドルも燃焼の状況と炎の様子に応じた扱い方を知り、炎を育てるように灯すことが大切です。


※この実験では、燃焼中の木芯の様子を顕著に分かり易くするために、カップの直径に対して幅の太い芯を使用しています。

※こちらでは手軽に燃焼テストが出来るキット販売しています。

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